再び姿を消していたキラ子は、どうやら脱皮したようでした。昨夜は呆然とした様子で動かず、Fのカゴにずっと留まっていたため、もしかしたらこれは抜け殻かもしれない、とすら思うほどでした。照明を暗くしても、動く様子がなかったのです。
朝になると、少しずつ動き始めました。私の気のせいか、キラ子は新しい目で新しい世界を見ているようです。
★★★
キラ子が呆然としているかのように見えるのは、私自身が自分の変化に気づいて呆然とする時があるからかもしれません。10年前、20年前、30年前の自分があまりよく思い出せないのです。
私はいったい何をしていたのか。何を求めていたのか。私はいったい、誰だったのか。
自分を見失う感覚というのは、ある意味で死のようなものです。そのような時には、コア次元にあるコアスターに意識の照準を合わせます。
人間のエネルギー意識体系には4つの次元。
肉体
オーラ
ハラ
コアスター