映画の学校での授業、後期がスタートしました。映像制作の現場は作業時間が長く、その意味ではきついです。たとえ、能天気なコメディの撮影だとしても、忍耐と集中力が必要であることに変わりはありません。
どうすれば学生たちにとって良いのだろうか、と尋ねられると、私は必ず「さっさとやってさっさと終わり、しっかりとごはんを食べ、しっかり休む」とお答えします。ダラダラと動けば疲労は倍増します。それはたぶん、わけのわからない、疲れていることにさえ気づかないような疲労です。
無駄なものをそぎ落とせば、どれくらいパワーアップできるものなのか、多くの人は、たぶん気づいていません。無駄にまみれた状態を「これが普通だ、こういうものなんだ」と思っており、さらに「しんどいなと思ってしまう自分がダメなんだ」とさえ思っている場合もあります。