違和感があるとか生気を失うとか、自分で書いていてもよくわからない現象は、その後あっけなく解決しました。
眠る前だったか、いつかは記憶にないほどなのですが、唐突に子どもの頃の自分の姿が見えたのです。まるでタイムトラベルをしたかのように、家族との食事の場面が目の前に再現されました。
子どもの私は黙ってごはんを食べています。大人たちが怒鳴ったり、不機嫌さを押し殺してごはんを口にかき込む様子に、小さな私は完全に困惑しているようでした。
身体の前面のチャクラは閉じ、中心線となるハララインは背中側に引き下がっています。感情を表さず、意志の力に頼ろうとしている兆候です。このように生体エネルギーの観察ができるようになった今、私は子ども時代の自分を見て驚きました。
――こんな状態だったとは。
"今の私"は、"子どもの頃の私"の背後にひざまずき、「大丈夫だ。大丈夫だ。ほら私を見ろ。ちゃんとやれているだろう?」と心の中で唱えるようにして支え、応援しました。
たまに「成長した自分の姿を親に見てもらいたい」と言う人がいます。それも尊いことですが、もしかして、
――成長した自分の姿を見せるべき相手は子どもの頃の自分自身、ではないのだろうか?!
なぜなら、子どもは無力。自分の力では変えられないことだらけです。子どもは何度も絶望を感じ得る。苦しい幼少期を過ごした分だけ、誰かが「大丈夫だ」と伝えてやる必要があるでしょう。最も説得力があるのは、子どもの自分からしてみれば"未来を本当に大丈夫に過ごしている自分"です。
――あの時の自分を連れ戻し、一体となってこれから活躍していこう。
それをインナーチャイルドの癒しと呼ぶのかどうかはわかりませんが、今の自分に何かいいことがあった時に一番喜んでくれるのは、何も言えずに黙ってごはんを食べてお腹を痛くしていた、あの時の自分なんだろうなと思います。
そういうことなどを考えていると、いつの間にか、変な倦怠感や絶望感は消えました。