合気道の稽古は基本の型の反復から始めます。それらの基本の中には、相手に手首を握らせて行うものがたくさんあります。私もそれらをしていますが、やっぱり手首が痛くなります。
相手が絶妙に力加減をうまくして下さる場合は、内出血→痣になるというような後遺症はほとんどありません。ですが、そういう相手ばかりではないので、私はしばらく悶々としていました。
痛いのはいやだ。でも稽古には出たい。
そこで思いつきました。稽古時間を短くするのです。もうちょっとやりたいな、くらいのところで切り上げる。私はかなり早くから稽古場に入ってストレッチや受け身などの一人練習をしていますから、そもそも、私にとっては全体の稽古時間が長すぎるのです。
相手と組む稽古は短時間に。でも、一つひとつの動きをできるだけていねいに、きれいにおこなう。この方法に切り替えてから、心身ともにかなり快適になりました。
がんばりすぎない。
やりすぎない。
でも、けっして手を抜かない。
これは仕事にも活かせそうです。