昨日は師匠とのセッションでした。少し前から内省などして、自分の内面を探ります。誰だって、常に愛にあふれているわけではありません。周囲に対してなんとなく不快に感じることが、たまに起こります。その不快感が何を表しているのかを探る手間をかけるかどうかで、成長の度合いが変わります。
こんな感じの内容だったという例として、少し書いてみます。
私「〇〇さん（実際に私の身近におられる方々のことではありませんので、ご安心くださいませ）のことが嫌いってわけではないんですけど、なんだかイラっとする時があるんです。どうしてかなと思っていろいろ探ってみると、彼女が使っている×××が気に入らないんですよ。なんか後ろに隠しているように見えて……（信頼できない気がする。人は公明正大であるべきだ）」
師匠「ふむ。〇〇さんが何か後ろに隠しているように見えるのは、実際に、彼女が何かを恥ずかしいと思っているからかもしれない。恰好悪いものを見せたくないのかもしれないよ。そこに思いやりを持つことはできるかな？」
（何ですかね恥ずかしいものって。裸のオッサンでもウロウロしてるんならわかりますけどね）と、私は一瞬、ごく軽くキレそうになりましたが、口には出しません。その、キレそうな自分を冷静に観察します。裸のオッサンがウロウロ、と言いそうになった自分をおもしろいとも感じます。この内面の動きはわずか1、2秒か、もしかしたらそれ以下。
私「あぁ…どうしてかはわかりませんが、思いやりは全然もてないですね（笑）、そうかぁ、だからムカつくんですね。何が恥ずかしいのか理解できないです（この世にあるものに恥ずべきものなんてないはずなのに）」
というように、終始おだやかに対話を進めつつ、心理的な力学の用語と照らし合わせながら、自分の心の動きを検証します。
「あいつムカつく」というのはネガティブで攻撃的に感じますが、上に太字で示した部分をさらにたどると「私は人を信頼したい」「私はあらゆるものを、恥ずかしがらずにありのまま受け止めたい」という私個人の願いに気づけます。4月になりましたし、開放的になりたい気持ちも増しているかもしれません。いいことです。
自分の願いに気づいてそれを大切にする方向に舵を切り、一件落着。
それにしても、人間とは非常に高度で複雑なものです。「お花見で隣に座った集団が食べているピザが許せない」とか、「会社の給湯室に自分の歯ブラシを置いてる先輩が耐えられないほどムカつく」とか、あると思うんですよね。人々はただピザを食べたり、歯ブラシを置いたりしているだけなのに。
なんでムカつく？ 面白いですよね。
