BBSH日本校の宿題、通称DLM(Distant Learning Module)の日本語版を作成しています。一問一問、モレがないように細心の注意を払いながら入力していますが、設問の深さにうなるばかりです。
私は卒業してから1年と7か月経ちましたが、今こそこの宿題をやりたい! という心の昂ぶりを抑えるのにやっとです。いくらでも掘り下げることができ、いくらでも広げることができ、その旅は終わることがありません。
在学中でも、そんな心の昂ぶりを体験する人たちはたくさんいます。それで、長文になりすぎる人もいたようで、たびたび「規定の枚数におさめてください」と先生からクラス全員に告知がありました。自然に書きたくなる気持ち、わかります。
思い返すと、私も在学中は、書いたものを要約する方に時間と労力がかかりました。読み返しながら「なんで私はこんなに自分を批判しているのかな」と気づき、「いいじゃないですか、こうだったんだから」というような気持ちで書き直すことが多かったです。
その過程もまた、自己の成長や気づきを促すものなんですね。
「うわ! 新しいことに気づいた! すごっ!」と興奮して書くのですが、時間が経ってから見直すと「また同じコト書いてる自分……」と恥ずかしくなるのがわかりきっているため、私は過去のDLMを読み返していません。全部、PCに保存していますけど。
それも、へヨアンが言う「らせん状にコアへと進む、癒しのスパイラル」なのでしょうね。まさに。
また、何年か経った後で振り返ると「あの時はあんなことを書いたけど、今考えたら、全然真実じゃないじゃん」と気づくこともあります。自分がこんなに惨めなのは家庭環境のせいだ、とか、なんとか自分で物語を作って主張していたに過ぎなかった、ということがわかります。
DLMは、本当に面白いですよ。
また、回が進むごとに、無理なく、ちょっとずつ、ステップアップできるように構成されています。
わからないところは「わかりませんでした」と書けばいいですし。先生から折り返し「この設問だけ、もう一度書き直して授業初日までに送って」と連絡があったりして、さらに深めるチャンスが与えられます。
私もフロリダのホテルに到着して、慌てて書き直したことがありました。その時は穏やかならぬ感情(=「キィ~ッ!なんなのよムカつく!」)でしたが、まさにそれが癒しのプロセスでした。助けが必要なところをピンポイントで突かれ、自力で立ち直るチャンスが与えられるのです。
DLM大好き。おすすめです。