新しい自分の作り方

BHSバーバラブレナンヒーリングサイエンス認定プラクティショナー/シカ・マッケンジーのブログ

死がある暮らし

羽虫に対するリスペクトが生まれるまでの道筋は、私にとってはなかなかドラマチックでした。最初は誰もがするように、それが飛んでいる姿を見て不快になり、ぱちんと叩いて殺し、捨てていました。

 

この羽虫が室内を飛ぶスピードは、夏場のコバエよりもはるかに遅いです。叩くのはいとも簡単でしたので、羽虫退治はどんどん進みました。その行為にふと疑問を感じたのは、朝、東側の窓の下の床を見た時です。

 

そこにはいつも2~3匹の羽虫の死骸がありました。自然死です。朝日に向かって飛ぼうとして力尽きたのかもしれません。

 

――私が叩かなくても、この者たちは長くは生きないんだな。

 

数日間の短い命。

 

だったら、急いで叩かなくてもいいではないか。

 

彼らは自然に寿命をまっとうすればいい。

 

実際、彼らはそれほど活発に飛び回りはしません。夜になると結構疲れたような感じで床に下りてきて、じっとしています。何を求めてか、ちょこちょこ動いたかと思うと、じっと止まってしばらくすると死んでいた、というケースもたまに見かけました。

 

こうして私は、一日に10~15件くらいの死と共に暮らすようになりました。