ここのところご無沙汰ぎみだったひよこ隊との対話は、ぼちぼちと再開しています。いっときは気配を感じず「寂しいな」と思ったこともありましたが、必要な時には現れてくれるのだから、余計なことは考えないようにしました。
この前の散歩の時に「はなを みろ」と言われたので地面を見たら、小さな白い花が点々と咲いていました。花びらが放つ光は青みがかっていています。
「春のひよこ祭りだね」
と心の中で話しかけましたが、返ってきたニュアンスは、なんだか違う。春の中には秋があり、冬があり、春を祝うことは秋の祝祭につながるらしい。
秋はもう始まっているのか。
小６の時に黒住先生という男の先生が「受験は、もう、始まっている」と、ゆっくりと、低い声でおっしゃったことを思い出します。あの時は「うちらみたいな小学生のこどもに向かって、えらくシリアスだな」と内心、かすかに笑ってしまったのでよく覚えているのですが、確かに、今のあり方は未来を左右するのでしょう。
「らせんを かんじろ」と、ひよこ隊のメッセージ。他にもいろいろ言われましたが、思い出せません。
夜に再びコンタクトすると、彼らはあの花のような、青みがかった白い光を放っていました。「隊員って、光るんだ」と改めて驚きましたが、何をいまさら。そもそも、彼らは光の存在です。
