嫌いな人や苦手な人を思い出した時に「かわいい!」と心の中で叫んでみたらどうなるかを試してみました。
今、私には嫌いな人があまりいませんので、ちょっと難しいですが、思い出してみます。
たとえば、20年も前の出来事を、何度もSNSに綴り続けているあいつ。
「うわ、もう20年も経つのに、まだネチネチ書いてるんだ。かわいい!」
コロナ禍で外出は控えていますと言ったら不機嫌な顔をしたあいつ。
「コロナ禍でリモートしてる私を『シカさんは、ずるい』と思っているんだ。かわいい!」
数万円単位のお金を貸してあげたのに、踏み倒した挙句に逆ギレしたあいつ。
「『シャンプーとか、なんやかんや買ったらすぐに一万円ぐらいいってまう』から友達に借りたお金を返せないでキレたんだ。かわいい!」
自分に対しても使えることに気づきました。
「アボカドとキヌアと松の実とツナ缶とカニカマとパクチーとトマトを刻んで混ぜてサラダにして食べたらおなかが痛くなって、いったいどの食材が原因なのかがわからず、何を食べていいかがわからなくなって結局ポテチを食べて、またおなかが痛くなって落ち込んでいるんだ。かわいい!」これは、かわいいというより情けないですね。
自分の中にある、重くてドロドロした感情に対して「かわいい」と言い放ってみると、いいのかもしれません。それは無力でウジウジした、本当に愛が必要な部分です。「うわ、かぁあああわぁあああいいいいい~~~」と心の中でつぶやくことができた瞬間、世界観が変わります。