やっぱり気になる皆既月食。夜のヒーリングセッションの合間に一瞬だけ、休憩とストレッチを兼ねて外に出てみました。私は毎日、月の位置を見ながら散歩をするので、だいたいの方角はわかっていました。しかし、やはり、東京は雲が厚く見えません。
いつもの交差点で信号待ちをしていると、ひよこ隊の声がしました。
「すーぱーむーん どんぶり」
スーパームーン丼? 観光地の食堂のメニューにさえもなさそうな、奇妙な名前です。「スーパームーンどん、なの?」と聞くと、再び彼らは「すーぱーむーん どんぶり」と言い、消えました。ただ「どんぶり」と言ってみたかったのかもしれません。面白い語感です。
それでも気になって、インターネットで検索してみました。最近、彼らに何か言われるたびに、検索するのが癖になっているのです。"満月 丼"で上位にヒットした"満月丼"には卵が乗っていましたが、それではひよこ隊が共食いになってしまいます。
それにしても、ひよこ隊がうらやましいなと思いました。地上にいる私には、雲の上の月は見えませんが、彼らなら宇宙空間を飛び、この皆既月食をまじまじとウォッチングしているはずだからです。
ん? 待てよ。
どんぶり……丼……
これって……
今の天体の見え方を示しているのでは?
丼
丼の字の真ん中にある点が、月。
その点を囲む四角形のような輪郭が、地球。
輪郭の四つの角の延長線が、地球の向こう側にある太陽の光。
つまり、月の裏側から皆既月食を見た図が丼のようだと言っている?
(雑な絵ですみません)
「回」でもいいのでしょうが、それだと太陽の存在を感じさせるニュアンスがありません。やっぱ丼だな。
反対側のポジションでカメラを構えて撮影することを、撮影用語で"逆打ち"と言います。今夜のひよこ隊は月の裏側から皆既月食を見ていたのかもしれません。
月の周囲を回る衛星"かぐや"が半影月食の時の映像を撮影しています↓月から見ると、太陽が地球に遮られるため日食になります。