新しい自分の作り方

BHSバーバラブレナンヒーリングサイエンス認定プラクティショナー/シカ・マッケンジーのブログ

甘い水&ビニール

東側と南側に大きな窓があるため、外気は涼しくても室内は熱がこもります。短い外出から帰宅した私はその暑さと湿気に驚き、これではクモ隊が弱ってしまうと考えました。

 

そこで急遽、用意したのが砂糖水です。小皿に水を入れてオリゴ糖を溶かし、小さくたたんだティッシュペーパーにたっぷりと浸します。それを、ビニール袋(漢方薬が入っていたジップロック。三つ折りにたたみ、ティッシュよりやや広い幅にする)の上にのせ、隊員の近くに置きました。

 

距離をおき、じっと見つめる隊員。なかなか近づきません。しばらく目を離し、ふと見ると、ティッシュの端っこから砂糖水を吸っているようです。

 

――よし! 供給成功!

 

隊員は当然、体が小さいですから、ほんのわずかの水分でも充分なはずです。気のせいか、隊員はずいぶん元気になったように見えました。エネルギーが満ちた感じです。

 

夜になっても元気は続き、ちょっとした隙間をジャンプしたり、バスケットの表面を登ったり降りたりして活動します。もうおやすみの時間なんだがな、と思った頃に再度ティッシュに下りてきて、今度は盛大にチューチューとかぶりつきました。

 

――おお! 供給、大成功。

 

これで、この隊員の寿命も延びるかもしれません。過酷な自然界で生きる場合、栄養状態が悪かったり、天敵に襲われたりするため、平均寿命はずっと短いでしょう。いま、隊員の体は黄金色を帯び、ツヤツヤしています。

 

隊員は足を伸ばして床に着地すると、三つ折りにしたビニール袋の隙間にもぐり込みました。砂糖水のティッシュを乗せてある、その下です。ここなら甘い水も近くにあるし、風よけとなるビニールに包まれて暖かく眠れるでしょう。隊員の賢さには驚くばかりです。