恐れていたことが早々と起こりました。ノートの上にゴミが落ちていると思い、取ろうとしたら風に吹かれたように動くのです。もしやと思い目で追うと、いやな予感が当たりました。キラ子です。いつのまにか、キラ子が私のそばまでやってきていたのです。
きちんと教育せねばならないと思い、「何をしているの! 危ないよ!」と何度か声をかけると、「あっヤバ~い」みたいな感じでぴょんぴょんと跳躍して去っていきました。その跳び方がまた速い。
キラ子は籐のバスケットをしばらく見上げると、そこに飛びつきました。昨年、ぴょこたんが縄張りにしていたエリアです。ただ、今のキラ子は虫眼鏡を使わないと見えないほどの小ささ。じっと見ていないと、また見失ってしまいます。
しかし、いつまでも虫眼鏡を覗き込んでいるわけにはいかないので、いったん用事をして戻ってみると、もうキラ子の姿はありませんでした。
まだ赤ちゃんだから仕方ないな、とも思いましたが、赤ちゃんは赤いから赤ちゃんです。キラ子は赤くない。ナチュラル素材に溶け込んで見えなくなってしまう保護色です。当分は細心の注意を払わなくてはなりません。