9日ぶりのハエトリグモ観察日記です。このブログではクモ全般を「クモ隊」、個々のクモを「隊員」と称します。
雷雨の後の騒ぎの翌日、隊員は全員姿を消しました。リボンの輪っかの中で"お泊り"をしたぴょこたん隊員のかわいさを味わいながらも、私は少し、ほっとしていました。いないならいないで、静かに仕事に集中できます。
涼しくなっていた気温が昨日は上がり、油断していたためか、コバエが複数発生。それを察知したのか、ダダダっと1匹の隊員が走り出してきました。テレビ台の前、ぴょこたん隊員です。
久しぶりに見るぴょこたんは、妙に頭でっかちに見えるほど体型が変化。おなかの部分が小さいということは、空腹なのでしょう。何かに食いついていましたが、それは餌ではないとわかり、放していたりしました。
――ぴょこたん、そこまで空腹なのか!
しかし、ハエトリと言えどもコバエを狩るのは非常に難しい。やつらの素早さは尋常ではありません。容器の中に捕えておくのも困難です。
周囲を探してみても、確保できそうな餌はなし。私にできることは「おなかすいたねぇ。餌はないかな。ないかな」と時折話しかけるのみ。
仕方がないので仕事に戻り、なぜか急に思い出した杏里さんの曲をyoutubeで流していると、ぴょこたんは電源ケーブルの上に止まり、あたかも聴いているようなふうでした。
――曲を止めたらどうなるんだろう?
私はパソコンを休ませ、中秋の名月を見るために散歩に出ました。戻ってくると、やはりぴょこたんは電源ケーブルから離れ、どこかへ行っているようです。
――で、曲をまた再生したら、どうなるんだろう?
杏里さんの『Surf City』をオン。
www.youtube.com(いい曲ですよ…)
――ええっ?! 嘘!?
ぴょこたん急いで戻ってきました。音楽に反応するのか?! しばらくすると、また急いで、いつもの籐のバスケットの上に戻りましたが。
実は、今この記事を書きながらまた曲を流しているのですが、ぴょこたんが姿を現し…
――また電源ケーブルの方を見ている?
少しずつ、近づいてきているようです。
他の隊員たちはまったく姿を見せません。どこかへ行ってしまったのか、消息はわかりません。ぴょこたんはやはり特別なのでしょうか? 今日は音楽を用いて観察をしたいと思います。