昨日の続きです。
今朝はどうしても髪を洗いたかったので、浴槽に入ってシャワーを使いました。浴室暖房はつけませんでした。
ヒョロヒョロのクモ隊隊員は、じっとしています。「ええ、これならば、いいですよ」と言っているかのようでした。
それでも髪を洗い終える頃には、浴室に結構な湯気が立ち込めます。湿度が高すぎるとまずいかと思い、私は浴室の扉を少し開けました。
さーっと浴室内の湯気は消え、お湯の音だけが聞こえます。それはなんとなく清々しい、清潔な感じがしましたが、寒い。冬のシャワーは、寒い。
――この心もとない寒さは、まるで露天風呂のようだ。そうか…ここは露天風呂だと思うことにしよう。私は今、露天風呂にいるのだ。
賃貸マンションの、窓のない浴室の中で露天風呂気分を味わいます。今の時期は空気も乾燥しているし、換気扇をつけなくても、すぐに浴室は乾くでしょう。
いつものように粗塩を身体にまぶして洗い流すと、なんとなく、それが正しいお風呂の入り方のような気がしました。私もあの換気扇や浴室暖房の音が好きではなかったのかもしれません。
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ヒョロヒョロの隊員も、気にかけて何度も様子を見ているうちに、優雅で美しい生き物のように感じられるようになりました。
この種類のクモは、これまで、リビングルームに置いた籐のバスケットの底などに網を張り、見つけた瞬間にヨタヨタと逃げていくので、私は好きではありませんでした。何匹かは外へ逃がしました。その顛末は過去記事にあります↓
ところが昨年の夏以降、この種類のヒョロヒョロ系の隊員が、ぱったりと姿を現さなくなったのです。それは、もしかしたら、ハエトリグモの"ぴょこたん"隊員が駆逐したのではないか、と私は思っています。
なので、今、お風呂場にいるヒョロヒョロは、ぴょこたんの食べ残しなのかもしれません。
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数日前から、私は第4レベルのオーラフィールドに、ぴょこたんからの通信を感じています。それまでは、ぴょこたんを懐かしく思ったりするだけでしたが、ある日を境に、
――あれ? 向こう側から、何か言ってきている?
それは非常に単純なメッセージのように思います。まるで花占いのように「来る」か「来ない」か、というような。
――なんだろう?
そういえば、今日の午後は関東に地震がありました。