夕暮れの曇り空
天使が見えないかしらと
ふとベランダに出てみる
この私がねー
まさかね
天使?
でも、いるらしい。
天使はすぐそこに
いつでも、いるらしい
愛を
純粋に注いで
誰かを助けようとした時に
はっきりと姿が見えるらしい
そんな話を聞くたびに
もう笑えなくなって
泣きたくなってくる
星たちも
私たちを取り巻くようにして
いつもいる
瞳を、胸を覆う
灰色の雲を取り払えば
美しい星が見える
そして
本当の自分の姿も
望みも
天使が見えるほどの愛も
ここにあることを