新しい自分の作り方

オーラや生体エネルギー、心理学やタロット、俳優の演技や創作活動についてなど。

イナンナの冥界下り(2)

死の国を見物に来たイナンナは、門をくぐれと命じられます。門はいくつもあり、一つくぐるたびに身に着けている物を取らなくてはなりません。

 

最初の門で、誰かがイナンナの頭飾りを取りました。
「何をするのです!」
「お黙りなさい、イナンナさん。これは冥界の掟です」

第二の門で、ラピスラズリの首飾りが取られました。
「何をするのです!」
「お黙りなさい、イナンナさん。これは冥界の掟です」

 

 

頭の飾りは高貴な身分をアピールします。でも死の世界では、そんなものなど通用しない。

 

 

第三の門で、胸の卵形のビーズが取られました。
「何をするのです!」
「お黙りなさい、イナンナさん。これは冥界の掟です」

第四の門で、胸飾りが取られました。
「何をするのです!」
「お黙りなさい、イナンナさん。これは冥界の掟です」

 

 

そして死の世界ではノーブラでなくてはならないようです。男性の皆さまにはご想像しにくいかもしれません。ブラジャーなしで外出しなさいと言われたら、かなり不安です。ほとんど無理に近いかもしれない。心理的に、守ってくれるものがない感じ。私のような貧乳でも・・・です。

 

 

第五の門で、金の指輪が取られました。
「何をするのです!」
「お黙りなさい、イナンナさん。これは冥界の掟です」

 第六の門で、ラピスラズリの竿尺が手から奪われました。
「何をするのです!」「お黙りなさい、イナンナさん。

これは冥界の掟です」

 

イナンナの手からも装身具や道具が奪われます。死の世界ではノーブラだけでなく"手ぶら"でなくてはなりません。ますます不安になりますね。試しにお財布もケータイも持たずに散歩に出ようとしてみて下さい。たぶん無理に近いんじゃないかと思います。

 

身ぐるみ剥がれたイナンナは、ついに死の国のお城に入ることができたのですが・・・

 

 
イナンナは震えながら王の部屋に入り、玉座に座るエレシュキガルを
ぐいと押しのけて座りました。怒ったエレシュキガルと七人の裁判官アヌンナキが叫ぶと、イナンナの体は石のように固まってしまいました。
エレシュキガルはそれを扉の釘にかけました。

 

 

これは、とても恐ろしいイメージです。死の国の冷たい部屋に響く叫び......灰色のセメントのように固まったイナンナはただ静止して、重い扉の釘にかけられたまま。

 

エレシュキガルは怒って妹を殺してしまったのでした。死の国の住人エレシュキガルとは、どんな女性なのでしょう? これが、かなり強烈なキャラクターなのです。俳優のかたは演技の幅を広げるためにも、ぜひ、描写を読んで姿を想像して頂きたいと思います。次回でご紹介しますね。