久しぶりにバラ園の前を通りました。近所のお散歩コース、ひよこ隊とよくコンタクトする場所です。今日はいるのだろうかと思って意識を向けると、早速、メッセージが来ました。
「これらの はなは(これらの花は)」
バラの垣根の奥には草が生え、小さなかわいらしい花をちらほらと咲かせています。
「まえに さいていた はなとは まったく ちがう!」
確かにそうです。冬を越して今咲く花は、去年に咲いていた花と同一ではありません。新たなサイクル、新たな花です。
私はその新しさを感じて衝撃を受けました。ああまた雑草の花が咲いている、という感覚とはまったく違います。
「だが おなじ はなだ!」
だが同じ花……そりゃそうなのですが。植物の品種としては前と同じであり、変化はしていません。
ひよこ隊、何が言いたい?
ちょっとめまいがしそうでした。次に彼らが言いそうなことは、わかりきっています。それは、君はそこから何を学び取る? という問いなのですが、この件については考えるのが面倒で、掘り下げるのをやめました。ただ、なんとなく、「同じ花を、前とは違う世界線で見ているのかもしれない」とは思いました。