肉体を持ちながら、異次元へと意識を飛翔させること。それはもしかしたら、高齢者の方々がごく普通にしていることかもしれません。
私は高齢者用介護施設をいくつも訪問したことがあります。某国から来日した調査員さんたちに同行する仕事でした。
外国人調査員のお兄ちゃんと、同行者の私。目立たないように部屋のすみっこに立つのですが、遠くからお年寄りに見つめられ、意外な言葉をかけられたのでした。
「きれいな人がいる」。
異国の男性や、普段見慣れない女性である私(常に白い服を着ていました)をお見かけになって「きれい」とおっしゃったのかもしれません。でも、それにしては、どの施設に行っても、みな、言い方がそっくりなのが奇妙です。男前とか、べっぴんさんとか、そういう言葉は出ない。どこの施設でも、「きれいな人がいる」。
その言葉を言う人の表情も、視線もみな、どことなく似ている。なんというか、オーラを見る時の目のようなんです。私たちのオーラのフィールドの、ちょっと外側にピントが合っているような。何の存在を見ているのだろう? 「誰が見えますか?」とお尋ねしなかったことが悔やまれます。
"きれいな人"を見ているその人もまた、美しいものです。この世のものから少しだけ外れて重なっている、光のようなものを見る人は。
当時、私はBBSHの2年生で、アストラルレベルのワークの途中でした。脳の認知機能そのものをエネルギーヒーリングで回復させることは困難であり、限界があるのではないか、という説もあります。だとしても、それ以外の、魂のレベルでできる交流は確かにあると私は思います。ホスピスや介護施設でのヒーリングセッションは非常に深く、崇高なものになるでしょう。
今週末にはこのあたりのテーマにイベントで触れますので、あと少し、続けて書いてみたいと思います。