新しい自分の作り方

BHSバーバラブレナンヒーリングサイエンス認定プラクティショナー/シカ・マッケンジーのブログ

魔性のあかご隊員

まだあまりにも体が小さいことから「あかご」と呼ぶようになった、そのメスの隊員は、以前から、ごくたまに姿を見せていました。ほんの短い時間、お狩り場の近くのお皿のふちに留まっている様子は、湖畔で物思いにしずむ乙女を思わせます。

 

そんなあかご隊員を、おにいちゃん隊員が遠くから見ていた時がありました。おにいちゃんは迂回に迂回を重ね、なんとなくあかごに近づく素振りを見せましたが、いつのまにかあかごは姿を消しました。

 

――あかご……なかなかのクセ者。

 

なにしろ、湖畔にたたずむ乙女風の様子が、今風にいうと、あざとい。しかし、男性に対する女性とはこうあるべきかと私は思うのでした。

 

★★★

明後日から始まる授業の準備に追われる中、ふと見ると、恐ろしい光景がくり広げられようとしていました。おにいちゃん隊員が二匹いる。

 

一匹は、外から侵入してきたに違いない、オスの野良隊員です。屋外で闘ってきたせいか、その隊員はおにいちゃんより一回り大きいように見えました。

 

その野良隊員の視線の先には、あかご。

 

あかごは「私、何か、した?」みたいな感じで、突然、部屋の真ん中近くから出てきました。メスのあかご隊員が、野良隊員を引き寄せたように見えます。昨日の昼に玄関を開放していたので、外から野良が入ってきたのかもしれません。

 

野良隊員をガラス容器でキャッチし、外に移動してもらいましたが、まだ中に入りたそうな雰囲気なのでした。

 

このようなプチ騒動を引き起こし、あかごは再びどこかへ行ってしまいました。短時間だけ現れて、また消える。それが"魔性"の極意なのかもしれません。