ダスティン・ホフマン主演の古い映画『卒業』のワンシーンを見て、若い人たちが気持ち悪がっていました。既婚のおばさまが、大学を卒業する年頃の青年に言い寄るのです。「人間って怖い」「やだなぁ」――彼らの感想には、確かに共感できます。
おばさまの孤独や飢餓感は、たくましい生命力の表れではあります。しかし、BBSH風にいうと「バウンダリーを壊し、自分の優越性を利用して相手を支配しようとするロウアーセルフ」が感じられます。それが見る者に「怖い」「いやだ」という反応をさせるのでしょう。本能的、直観的な反応です。
これは映画の中のおはなしですから笑って済みますが、実生活において、ゆがんだ愛の表現に気づけないままでいると、問題は未解決のまま残り、関係コードとストリーマーはアストラル界をさまよい続けるでしょう。実際に、そうしたエネルギー意識は私たちのすぐ身近でうごめいています。