新しい自分の作り方

BHSバーバラブレナンヒーリングサイエンス認定プラクティショナー/シカ・マッケンジーのブログ

魂+肉体=叫び

出かける時に、赤ちゃんを抱いた若いお父さんとすれ違いました。赤ちゃんはギャーギャー泣いています。

 

 

「泣いたらイヤやで~。泣いたら嫌いになるで~」

 

 

優しい声で、なだめるお父さん。声のトーンには愛がにじみ出ている反面、言葉は「お前が泣くんやったら俺はお前が嫌い。泣かへんかったら、好き」という意味合い。これって……これって……

 

 

"無条件の愛"が"条件つきの愛"に変わる瞬間なのでしょうか?

 

 

私は心が痛み、「泣いてええで~泣け泣け~もっと泣け~」と思いました。気持ちに余裕がなければ、そんなことは言えない。でも、ヒーラーとしてなら、迷うことなく、泣いている感情のエネルギーを自然に放出させる選択をします(20分も経てば泣き疲れてすっきりし、寝てしまいます)。

 

 

『コアライトヒーリング 究極の光の手』下巻では、バーバラ・ブレナンが瞑想状態に入り、転生する前の自分の暮らしを見たことが書かれています。ヒマラヤ山脈の洞窟で死後もじっと待ち、時が来て飛び立つと、ある女児の肉体に入って転生したというお話です。

 

壮大で、不思議で、やさしさや愛に満ちた、魂の旅。しかし、ここには書かれていないことがあるだろう、と、今になって私は思うわけです。

 

 

肉体を得て生まれた後に、魂が体験することは。「何これ、肉体?! ちょっと、これ、どういうこと?!」ただの戸惑い、なんてレベルではないと思うんですよね。大混乱するんじゃないかな。

 

 

魂だけだった時にはすべてがかろやかで、自由だったのに。肉体があれば、暑かったり寒かったり、おなかが空いたり、逆におなかがパンパンになったり、すごいストレスがあるじゃないですか?

 

 

赤ちゃんの肉体に入った魂としては、もう、阿鼻叫喚でしょう。おむつの中でおしっこをすれば「何これ?! 気持ち悪い!」うんちをしても「何これ?! めちゃくちゃ気持ち悪い!」

 

 

助けてくれ! 早くーっ早く早くっ! 

キモーい、キモ、キモ、キモッ!!!!

こんなのヤダやだヤダーーーーっ!!!!

 

 

 

もう本当に、赤ちゃんお疲れさまです、と言いたくなります(正確には「魂さん、お疲れさま」ですね)。魂はバーバラの前世の仙人みたいな魂だったかもしれませんけど、転生した途端に、わけのわからない、無力な赤子の肉体の中に閉じ込められてしまいますからね。パニックに陥るほどの衝撃を受けたとしても、おかしくない。

 

 

(私はBBSHで解剖生理学の授業を受けていた時に、教室の光景が前世の記憶と重なるような体験をしました。宇宙船のようなものの中でスライドを見せられ「皆さんが誕生する時には消去される情報だけど、人体は一応、こうなっているから見ておくように」と言われるのです。「いったん忘れて、また思い出し直すってことなんだなぁ」と感心しました)

 

 

子どもの頃に、ちょっとしたことでおなかを壊したり、熱を出したり、転んで膝を擦りむいたり。そうやって、肉体とはどういうものかを学んでいきます。

 

 

H・R・ギーガー氏はドキュメンタリー映画『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』で「生まれ変わるなんてヤだよ。また一からコレをやるなんて」とおっしゃっていました。コレというのは作品の創作のことだと思いますが、現世の記憶を完全に消されて一からやり直すことを考えると、やっぱり、相当に大変だよなぁと私も思います。

 

コアライトヒーリング 下: 究極の光の手

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