私の実家は浄土真宗で法事をします。
だからクリスマスは関係ない……そう思って、毎年、今の時期を冷めた思いで過ごしてきました。
東京のどこかの施設では10月の終わりから、もうBGMがクリスマスソングになってたし。勘弁してよ、って思いました。
それが今年はどうしたことか、クリスマスソングがとても美しく感じるのです。私生活では長く苦しい時期にいて、自分なりに試行錯誤してきましたが、努力しても変えられないものがある。で、ようやく全てをあきらめたわけです。
いえ、それは嘘。生きている限り、あきらめられないものは残ります。
そこで、始めたわけです。
"神との対話"を。
私の場合はしかたなく……ですが( 一一)
時期を同じくして、ヒーリングセッション中に時折、動物のロバが見えるようになりました。初めて見た時は「へっ?」って思いました。
私は勘が鋭い方ではないと思うし、医学の知識もまだまだです。「とりあえず、ロバについて行こう」と思ってセッションをしました。
ロバは無言でメッセージを伝えてきたり、山に登ったり、砂浜に立っていたりします。
鈴の音をさせる時もあるので、その音に自分のリズムを合わせる時もあります。
まったくわけがわからないのですが、三度目にロバが現れた時、「これが"ガイド"ってやつ?」と思いました。
ガイドとは、ヒーラーとしての自分を導いてくれる存在です。意識の中に存在します。
今朝、ふと「イエス・キリストとロバと関係があるかしら」と思って調べてみました。神話や宗教に関する本は随分と翻訳させて頂きましたが、私の中で結びついていなかったのです。
驚きました。
ロバは従順と柔和の象徴。キリストの生誕図やエルサレム入城にも、マリアのエジプト逃避行にも、ロバが描かれています。他にも"現世と見えない世界とをつなぐ存在"とする文化もあるそうです。
私のヒーリングセッションで必ずロバが出てくるかはわかりません。私の意識の中にしかいない存在だし、こんなことブログに書いていいかもわかりませんし、書くべきではないかもしれません。
それに、私の実家はやっぱり浄土真宗です。
でも、神とのつながりを求めるのに、宗派は何だっていいじゃないかと思うようになりました。結婚式は神父の前で、お葬式はお坊さんと、っていう矛盾を揶揄する声もあるけれど。
人を愛する過程に入れば、必ず苦悩が生まれます。
自分の弱さ、疑念、心の傷の渦にのまれてしまう。
その渦に溺れる者は藁をつかみ、流木をつかむようにして……神を求める。それは至極当然であり、嘘も驕りもない純粋な衝動ではないかしら。
というわけで……
私にとって、今年は、はじめてのクリスマス。洗礼を受けたわけではないけれど、ロバのおかげで、また新たな地平を眺めることができそうです。