ロサンゼルス在住の映画監督の先生と日程の打ち合わせをした翌日、現地の山火事の報道が始まり血の気が引きました。ネットで地図を検索すると、数か所が燃えています。アカデミー賞候補発表も延期になったとか。
先生が住むエリアは大丈夫なようですが、あれだけの火災です。LAの空は赤く煙に覆われ、遠くからでも炎の勢いがわかるでしょう。撮影も当然延期になっているはず。制作陣は大わらわなはずで、当分連絡を控えなくてはなりません。
こんな時に「お見舞い申し上げます」という言葉を書いてよいものか。祈りや言葉に意味があるのか。と、そんなことを考えながら眠りにつくと、恐ろしい夢を見ました。
空が赤く染まり、轟音が響くのを感じます。ですが、夢の中では、火災ではなく怪獣がいきなり現れました。映画『クローバーフィールド』そのものです。「こんなことって、本当にあるんだ」と思いました。「本当に起きてしまったんだ」と。
その衝撃は言葉では表せません。逃げまどっていると3発の銃声が右から聞こえ、私は目が覚めました。目覚まし時計の音でも何でもない、純粋な夢の音だと思います。
睡眠中に、私の意識はLA現地に飛んでいたのかもしれません。実際に、4年間住んでいた場所なので、フリーウェイの何番を走ればどのあたり、というのがわかります。とんでもない規模の火災に、今はまだ、何の言葉も出ません。