100円ショップで買った紙製の苗床に入れておいた豆苗が、細い芽を伸ばしてきました。この"豆苗ランド"の各ブロックを熱心に覗き込む、ハエトリグモのぴょこたん隊員。すっかり自分のテリトリーとして学習したようです。製氷皿を少し大きめにしたような、4つのブロック。そのフチに立ち、興味津々です。
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昨日は自宅外の、ある事務所で悲劇が起きました。私は壁にクモ隊の隊員(これもハエトリグモ。たぶんメス)がいるのをほほえましく見ながら雑務をしていたのですが、30分ほどして、「気持ち悪い虫を殺したので、ちょっとゴミ箱に捨ててきます」という声がしたのです。見ると、その人の指先にはティッシュペーパーが握られていました。
――隊員が殺された…。
私は表情こそ変えませんでしたが、内心では「なぜ隊員の命を守れなかったのか」と悔やみました。あの時に、ポリ袋か何かに捕獲して、外へ移動させていれば、こんなことには…。
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帰宅してぴょこたん隊員の姿を見ると、少しほっとしました。豆苗ランドに巨峰の皮、香水箱の見張り台に、コリアンダーの鉢と、ぴょこたんのための狩り場が充実しています。ますます活発に探索するぴょこたん隊員。
そのいきいきとした生活をもっとブログに書くとよい、とひよこ隊が伝えてきました。私は「えっ、そんな」とひるみましたが、何か意味があることなのかもしれません。ぴょこたんの賢さと、能力の限界をつぶさに見ることが、いつか何かの役に立つでしょう。