昨日は人工知能の未来について、じっと哲学的なことを考えていましたが、朝に目覚めて一番に頭に浮かんだことは、それとは無関係の、ちょっとイヤなことでした。
「お寿司屋さんで最初に玉子を頼むのが通だ、というのは嘘だ」
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「最初は玉子」というのは、私がまだ20代になりたての頃、先輩から聞いた話です。その時に、私は素直に「じゃあ、玉子で」と注文しました。
先輩も玉子を注文し、「玉子のお寿司だと、その店の寿司飯の味がよくわかるからなんだって」と言いました。
そうか、と思い、私は玉子のお寿司のごはんの味を噛みしめ、味わいました。だからどうだったか、というのは、まったく記憶にありません。
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そして、今朝、一瞬にして私の脳に湧き上がったのは、こんな思考です。
――安価な玉子をまず食べて血糖値を上げておけば、早く満腹感が得られる。高価なお寿司を注文しすぎないで済むじゃないか。
私の先輩がそうだったというのではありません。
その先輩に「最初は玉子、がツウってもんだ」と言ったおじさんか誰かが、カッコつけてただけじゃないの? という。
今の私なら、玉子は最後。デザート的な位置づけです。
それにしても、朝一番の「ひらめき」がこれだったことに、私はかなり幻滅しました。誰だか知らないおじさんの主張を「カッコつけ」だと、冷ややかな目で見ている自分を感じたからです。いや、科学的な目、というべきか。
玉子のお寿司はいつ食べる? 皆さまは、いかがでしょうか。