一度目の散歩の時、ひよこ隊は私の前を飛んでいました。ちょうど膝あたりの高さです。大きさは、いつもより小さい。やっぱり、鶏卵ぐらいのサイズです。
私の体調か何かによって、彼らのサイズの見え方は変化するのでしょうか? 出会ってから丸二年経つかどうかですから、まだわからないことが色々あります。
二度目の散歩に出ました。角を曲がり、いつものバラ園に差しかかります。
――鶏卵だよなぁ、どう見ても。いや、ウズラ卵か?
卵のような彼らからは、いやに楽しげな雰囲気が感じられました。
――あ。春が近づいているから、昆虫の卵とかが孵化するぞ、という意味?
去年の秋の「おいもさん」発言の時のように、キャハキャハと笑うような振動が伝わってきました。
「かもねー-」
「かもねー-」
「まだまだかもねー--」
スピリチュアルガイドにも天使や老賢者など、色々な存在がいるそうです。しかし、どこまでも無邪気なひよこ隊は、さだめし、自然霊のようなものかもしれません。あるいは「もっと自然物を感じろ」というガイダンスか。