寝ようとすると、ひよこ隊は、まるで茹で卵のような姿で部屋じゅうを跳び回っていました。ぶつかると、硬くて痛そうです。
――早く寝なければ。
翌朝は、専門学校で1限からの授業を教えなくてはなりません。1限授業がある日の前は、いつも、なかなか寝つけません。
ひよこ隊は肉体を持たない存在ですから、においはありません。でも、彼らが茹で卵となって跳んでいるなら、なんとなく、においそうです。
――くさっ。
心の中で、そう言ってみると、おかしくなってしまい、しばらく笑いが止まりませんでした。このようなことが、日々のささやかな活力になっています。