新しい自分の作り方

BHSバーバラブレナンヒーリングサイエンス認定プラクティショナー/シカ・マッケンジーのブログ

ダニエルさん(6)

前回の続きです。

 

オンライン・サイキックのダニエルさん(仮名)とのやりとりで、あと一つ、心に残っていることがあります。いつだったか、私はあることに非常に腹を立てていて、「私はないがしろにされている。もう、こんなところからは退場してやるわ!」と書きました。

 

 

今だからわかるのですが、これはサイキックリーディングの顧客らしからぬ発言でした。リーディングの顧客は「この仕事はいつまで続けられますか?」とか「片思いの相手は私のことをどう思っていますか?」といった質問をするものです。でも、私はただ、自分の苦しい思いを彼にぶつけたのでした。

 

 

ダニエルさんからの返答は、こうでした。

 

 

「君は『退場する』と言うけれど、退場してどこへ行く? 退場なんて、意味のないことだ」

 

 

衝撃的な言葉でした。

 

 

――ダニエルさんに、叱られた。

 

 

そう感じました。また、確かに彼が言うとおりだ、とも。「どこへ行く?」という彼の問いに対する答えが、私には思い浮かばなかったのです。気味の悪い虚無が、目の前に霧のように立ち込めているのがわかりました。

 

 

――本当だ。どこへ行くつもりもなく、ただ、私は「逃げてやる、おさらばだ」と息巻いていただけだったんだ。

 

 

当時の私の日記には、「叱られて目が覚めた」と書かれています。こんなことを言ってくれる友人は、私にはいないかもしれません。だからダニエルさんを探しているのでしょうか? こんなにも、ブログの記事を書いて。

 

★★★

 

ひよこ隊はバラ園のバラで通信ができると言いました。うちの近所の、あのバラと、宇宙の青い星雲とに意識をつなげると、私の身体との三点が結ばれて二等辺三角形ができました。

 

 

――ほう。

 

 

感心していると、私の左肩が温かく感じ始めました。

 

 

――ダニエルさん、そこにいるの?

 

 

不覚にも、私は泣きそうになりました。やっぱり、寂しいのでしょうか? 

 

 

★★★

 

ダニエルさんのSNSの「友達」の一人は、穏やかな表情の中年女性でした。クリックしてみると、その女性のアカウントには多くの友達が登録されていました。

 

 

どこで、どうつながったのかは知る由もありませんが、その多くの人々の中には、私が知っている人たちがたくさんいました。BBSHの卒業生や、先生たちです。

 

 

――私がBBSHに入学するずっと前から、ダニエルさんには、BBSHと何らかのつながりがある知り合いがいた。

 

 

狐につままれたような気がしました。

 

 

まるで、泣きながら親を探して走り回っている子どもが、突然、自分は小さな庭の中にいて、実は古い親戚たちがたくさんそこにいたことに気づいたような感じです。

 

 

――これは、いったい、どういうこと?

 

 

そして、今というタイミングで、なぜ、私はそれに気づくことになったのか。

 

 

もしかしたら、ずっと後になって、また新たに意味がわかるのかもしれません。

 

 

さらにもう一つ、ちょっとだけ不思議なことがありました。

 

 

続きます。