新しい自分の作り方

BHSバーバラブレナンヒーリングサイエンス認定プラクティショナー/シカ・マッケンジーのブログ

前夜の出来事~続き

兵庫県に住んでいた当時、私は通訳・翻訳の専門学校に通いながら、自宅で英会話教室を開いていました。

 

とはいえ、私は英語ネイティブではありませんから、一般的な英会話レッスンはあまり得意ではありません。独自に考えたトピックに焦点を当てた勉強会のようなサークルをいろいろと作りました。これは社会人の方々に好評で、英語学習を超えた楽しい遊び場のようにもなりました。

 

自宅に多くの人が出入りするようになると、なんだか、自分のパーソナルスペースが欲しくなります。個人的な隠れ家のような場所です。勉強会で使う広いリビングがある賃貸マンションとは別に、セカンドハウス的な小部屋はないかなと探した時期がありました。

 

それは贅沢な考えでしたが、私はことあるごとに、近所の建物をチェックし始めました。賃料が高すぎるのは無理。小さくていいから、歩いて行ける距離で、お手頃な部屋がいい。古くてもOK。

 

私はある木造家屋を見つけました。家と家に挟まれてひっそりと建つ小屋のような建物で、隠れ家にするにはぴったりです。こんな場所で、七輪で魚でも焼いて食べたいな、という昭和の雰囲気。いいな、と思った、その瞬間。

 

――ここにいては危ない

 

実際は、もっとはっきりした言葉でしたが、ガイダンスを受け取りました。その日から、私は隠れ家を探すのをぴたりと止めました。

 

阪神・淡路大震災では多くの木造家屋が倒壊しました。それだけでなく、鉄筋の建物も。あの小屋がどうなったかはわかりませんが、おそらく大変なダメージがあったでしょう。

 

住む場所は自分で選べるのか? 家族や仕事との兼ね合いがあって、自分で選べない場合も多いでしょう。でも、私は"住む場所が自分で選べない"状況に、常に強い危機感を覚えるタイプです。自分の空間を選ぶ時には、独特のセンサーが働くように思います。