新しい自分の作り方

BHSバーバラブレナンヒーリングサイエンス認定プラクティショナー/シカ・マッケンジーのブログ

乙女ふたたび

読者の皆さま、熱いご支援をありがとうございます! 2013年に翻訳出版させて頂いた『新しい主人公の作り方』(キム・ハドソン著、フィルムアート社)。長らく在庫切れとなっていましたが、最近、在庫が復活した模様です!

 

 

この本は、映画のシナリオの分析本。ですが、女性的な視点から書かれています。映画の主人公といえば「悪を倒すヒーロー」が多いけど、「夢を叶えるヒロイン」の物語はどうなっているの? という内容。

 

 

こんな表紙です↓ 

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「女性的な視点」「ヒロイン」と書きましたが、女性に限定した話ではありません。性別問わず、「自己実現」や「自己表現」を求めるキャラクターを、この本では「ヴァージン」と総称して分析しています。周囲に依存して生きる主人公が自分の願望に気づき、ひそかに可能性を試しながら、本来の自分としての輝きを放つ……という過程を12ステップで説明。

 

12ステップを確認しながら映画を見直すと、なぜその映画で自分が感動したかがさらによくわかるという仕組み。次に挙げる映画はみな、ステップごとに何が起きるかが本書に書かれています↓

 

アバウト・ア・ボーイ

『エンジェルス』

ベッカムに恋して

リトル・ダンサー

『Bollywood/Hollywood』

ブロークバック・マウンテン

エリン・ブロコビッチ

エバー・アフター

『キューティー・ブロンド』

メイド・イン・マンハッタン

デンジャラス・ビューティー

『New Waterford Girl』

プリティ・ウーマン

恋におちたシェイクスピア

『天使にラブ・ソングを…』

サウンド・オブ・ミュージック

ダンシング・ヒーロー

ヴァージン・スーサイズ

『ウェディング・クラッシャーズ』

『あなたが寝てる間に…』

ワーキング・ガール

 

(邦画では『おくりびと』と『フラガール』が12ステップにどんぴしゃで驚愕しました。訳者あとがきでもその件に触れております)

 

 

ところで、翻訳したのが今から8年前ということは、私は自分がヒーラーになるとは思いもしていなかった頃です。でも、当時の対談記事(

いま、求められている「新しい主人公」の作り方 ――物語の語り方が変わってきている|amu

)を読み返すと、私は自分で「心と体をつなぐ医療の場にいる方、そういった医学療法的な、心のバランスをとって体を治していくために、やっぱりこの理論[『新しい主人公の作り方』が提唱する「ヴァージンの12ステップ」]は役に立つということですよね」と言っていて。今の自分の仕事や! って驚きました。

 

 

 

 

www.a-m-u.jp

この本を翻訳するにあたって、私もたくさんの映画を実際に観ましたので、思い出深い一冊です。刊行以後もヴァージン系の映画や小説、漫画などが人気を博し、「スター・ウォーズ」シリーズの新作が女性の主人公を登場させるなど、流れはますます盛り上がり。おかげさまで在庫復活。本当にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。