新しい自分の作り方

BHSバーバラブレナンヒーリングサイエンス認定プラクティショナー/シカ・マッケンジーのブログ

『水を抱く女』

久しぶりにオンラインで映画を観ました。昨年ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)受賞『水を抱く女』。

 

予告編を見た限りでは、怖い水の妖精ウンディーネが現代に蘇り、男たちを次々と殺していく話かと思い込んでいたのですが、陰湿な復讐譚とはまったく異なる展開に「えっ? この次はどうなるの?」と引き込まれてしまいました。やられた。

 

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水にまつわる映像の数々が幻想的です。明日は魚座で満月がありますから、「水」系で、いかがでしょう。

 

★★★

 

水の中は、よく私たちの潜在意識にたとえられます。恋する男女が湖に潜るシーンや、仄暗い水中で目をこらすシーンなどは、顕在意識から潜在意識の領域へと、脳や生体システムが開いていくことの暗喩かもしれません。

 

「女は怖い」ではない。怖いのは、自分でもわけのわからない「潜在意識」なのだろうな、と思いました。水の精ウンディーネは「夫が不倫した場合は夫を殺さねばならない」など、いっけん恐ろしい定めがあります。それは夫を罰して亡きものにせよという意味ではなく、

 

――お互いに、潜在意識の領域を探索する必要がありますよ

 

という意味ではないかな、と思います。あくまでも、私の個人的な考えですけれど。

 

★★★

 

この映画では、溺れかけた人物に心臓マッサージを施す場面があります。そこで救助者はビージーズの『ステイン・アライブ』に合わせて胸骨を押すのですが。

 

ご存知ない方のために音源を↓

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「staying alive, staying alive(生き続けろ、生き続けろ)」と歌いながら押すわけですね。そのようにして、ハンサムな青年に蘇生してもらえたら、いいなぁと思いました。

 

自衛隊で私が習ったのは「もしもしカメよー、カメさんよー」のリズムで押す。誰でしょう、そんなこと言い出したのは。でも、意外と力強く押せるので、『Staying Alive』より何十倍もいいかもしれません。