まだ遺灰はテーブルに安置しています。玄関の天井を見るたび、隊員がもういないことを感じます。私はあの小さなクモが生きていた頃は、それを眺めて視力検査のようにも使っていたのでした。今はただ白い壁があるだけです。
最後まで仲間として共に過ごした、というのは私の勝手な思い込みですが、その"最後まで"ということに胸を張ってもいいんじゃないか。すごろくの上がりまで行ったね、という達成感。と言いつつ、泣いてしまう。その繰り返しです。
遺灰は今度の日曜、土にまくことにしました。どこにするかは思案中です。あのひよこ隊のバラ園にしようかと思いましたが、よそのマンションの敷地なのではばかられます。月がよく見えていい場所なのですが。
22日の日曜は満月です。水瓶座22度、サビアンシンボルは「子どもたちが快適に、暖かく遊べるように保育園に敷かれたカーペット」。土に還してあげるには、ちょうどいい日だ。
