昨日はひよこ隊がまた新しい技を繰り出してきました。それについて早く書かなくてはならないため、前回の続きから、順を追って書かせて頂きます。
ヒーラーとして開業して1年とちょっと。クライアントの皆さまから厚いご信頼をお寄せ頂き、真摯にセッションを続けてきた矢先の高熱騒ぎは、私にとって不可解なものでした。
振り返れば、私は「そこは涼しい部屋だから」という理由でクーラーをかけずに就寝していた期間がありました。暑くて目が覚める日もたまにあり、脱水気味の日々が続いていたと思います。
そうであれば、普段以上に水分を摂らなくてはなりません。なのに、なぜか、私はそうしませんでした。
――なぜなんだ? おかしいだろう? 自殺行為に等しいじゃないか。
クリニックでの点滴を終え、ひと息つきながら、私は寝床に横になりました(クーラーをつけっぱなしの部屋で)。自分はなぜ水を飲もうとしなかったのか、深く呼吸をしながら自分に尋ねてみました。
やがて、私はまた、暗闇に落ちるような感覚になりました。身体はダルさを増し、少しずつ熱が上がってきているようです。背面の腰のところにある2Bのチャクラが熱く、左膝や足首、左下腹部にもポッ、ポッと熱の塊が浮かぶかのようです。
――こんなになってまで、なぜ水を飲まなかった?
水は飲んでいました。でも、おいしくなかった。この夏も、私はお気に入りのガラスのピッチャーにアイスティーを作って飲んでいたけれど、おいしくなくて捨てた。
――瓶に入っているやつは、いやや。飲みたくない。
瓶! ボトルに入っているものが、私は嫌いなようです。そういえば、幼稚園で牛乳を瓶から飲むのが苦手で、よく、むせていました。だから瓶がいやなのか?
――大人は瓶で何か飲むやろ。
幼い頃の記憶が蘇ります。夕食の席では、私の右側に祖父。熱燗を飲むための徳利がいつも、私の目の前にありました。私の左側には父。父はビールを飲むけれども、日本酒は飲まない。
祖父はちびちびと熱燗を飲み、酔いが回ると決まって声が大きくなり、何に対して怒っているのか、一人で怒鳴っていました。要約すると「俺を見くびるな」みたいなことだったと思います。他の全員は黙り、はいはいと祖父の独演会を聞き流す。それが毎晩、決まったように繰り返されていました。私は大好きな「お爺ちゃん」が狂ったように目を三角にして怒鳴ることに困惑し、憤りました。
――瓶に入ったやつを飲むな! 飲んだら家族のコミュニケーションができんくなるやろ!
私の"子どもの意識"が叫びました。悲しみと怒りがこみ上げます。
――瓶に入ったやつを飲むな!!!!
暗闇の中に、あの祖父の徳利の映像が浮かびました。白地に青い線の柄。何十年経った今でも、はっきりと思い浮かびます。
――あの瓶は嫌いや! 嫌いや!
全身から涙が出そうなほどに、感情がわき上がった、その瞬間。
ぼぉおおおおっ! それまで左半身にとどまっていた熱が、右半身にも回りました。まるで家全体が均等に燃え上がるように。
――おお、バランスがとれた。
この時、熱は一瞬上がったものの、私には確信がありました。癒しのために、必要なことが起きたのだ、と。
それ以降、私は順調に回復しました。医師の先生も「よし! やったぞ! あとは念のための抗生剤の飲み薬。それが終われば大丈夫!」と太鼓判を押して下さいました。
とはいうものの、オーラ的には激しい衝撃を受けた自覚がある私。抗生剤の他にも、念のためにもう一つ、ということで師匠のヒーリングをお願いしました。しかし、なぜか、このヒーリングはスムーズに進みませんでした。ひよこ隊が、まったくもって非協力的な様子を見せたのです。あれは本物のひよこ隊だったのか、それとも……
……偽物?
続きます。