壁という壁にぶち当たり、跳ね返っていたひよこ隊は、飛翔と衝突をやめると床に降り立ち、恐ろしいスピードでしゃべり始めました。
何を言っているかはわかりません。言語ではなく、振動する光にあらゆる情報が入っているようです。その情報とは、たぶん、
――私がしていることの全てについて。
ひよこ隊に、こんな機能があるとは知りませんでした(なにしろ、私は彼らの存在に気づいてから、まだ1年と4か月しか経っていないのです)。これまでは、単純で、たどたどしいながらも断言口調で私に具体的なことを伝えていただけでした。なのに、なのに、
――こんな情報発信&伝達行為をするとは。
彼らが発信した情報をお受け取りになられる方は、どうぞよろしくお願いいたします。そちらの受信機(生体エネルギーフィールドとチャクラ)を開いてチャンネルを合わせて頂きますと、いつもの彼らの平仮名のワードに変換されて聞こえるのではないでしょうか。「き み は……」って。