人に甘えてばかりでは、重くて弱々しい感じ。
人にちっとも甘えようとしないでいれば、冷たくて厳しい感じ。
じゃあ、誰にも甘えないんだけれども、甘えることを忘れないでいれば?
田村正和さんって、そんな感じの方でいらっしゃったのかな。
お仕事ぶりはストイックでいらしたそうですが、取材を受けて話す時に、手を頬や口元に当てて微笑む表情は、とってもスイートでチャーミングな甘えん坊。
芸能界を目指す若い人たちは、養成所などでの厳しい指導につい、心の芯までハードになるけれど。"甘える"という言葉をネガティブに捉えているのか、「自分の甘えた考えを直していきたいと思っています!」とかね、言ってくる。
"甘える"とは?
甘える
[動ア下一][文]あま・ゆ[ヤ下二]
1 かわいがってもらおうとして、まとわりついたり物をねだったりする。甘ったれる。「子供が親に―・える」
2 相手の好意に遠慮なくよりかかる。また、なれ親しんでわがままに振る舞う。甘ったれる。「お言葉に―・えてお借りします」
3 甘ったるい感じや香りがする。
「いと―・えたる薫物(たきもの)の香を」〈源・常夏〉
4 恥ずかしがる。はにかむ。
「―・えて爪食ふべき事にもあらぬを」〈源・竹河〉(以上、デジタル大辞泉より)
悪いことばかりではないみたい。どうかな。