家族や友人、恋人と過ごす、なにげないひととき……ほっこりしますよね。
でも、その「ほっこり」が続いていると、突然、別の場所に行ってしまいたくなる、という人は少なからずいらっしゃると思います。身体はその場にいるんだけど、心がすっと、その場から離れてしまう。離れたい衝動に駆られる。無意識に。
「あ、今、ブチって切った」
つい最近、私はある時、自分の中でそれを感じて驚きました。明らかに切っていたんです。心のつながりや、その場とのつながりを。「これか!」と思いました。
なぜ切ったかというと、自由がほしかったからでしょう。夢やロマンも求めていました。そう言えば恰好よく聞こえるかもしれません。問題は……
私と一緒にその場にいて一緒に何かをしようとしていた人たちが、別に私を束縛しようとはしていなかったことです。これは冷静に、客観的に振り返ってはじめてわかること。私は自分で勝手に「束縛だ、不自由だ」と思い込んでいたのです。
私には昔から「みんなと一緒にいたら好きなことができなくなる」という思い込みがあり、何かにつけて反抗したり、集団の輪からこっそり抜け出したりしたことが多くて、今もその傾向が残っています。でも、ずいぶんとその「逃走願望」はマイルドになってきて、今では「どこにいても好きなようにやるわ。それなりに」と落ち着いていられるようになってきた。
今では、かすかな亀裂を自分の中に感じたら、ゆっくりと呼吸をし、亀裂の輪郭をぼかして埋めるイメージをし、その場に意識を戻す努力ができるようになりました。目の前にいる友人たちとのつながりをしっかり維持できるように。会話を中断するにしても、自分の内面で唐突に切ったりしないように。
こうした亀裂を作る癖。たぶん過去のトラウマから来ているはずです。それを癒すには、日々の中で、ほんの一瞬感じたことを丁寧にたどり、自分でケアをし続けなくてはいけないのだなあと思います。
壁の隙間から草花が伸びてくるように、いきいきした何かで埋められたらいいな。ヒーリングセッションでも、そんなイメージが使えるのかもしれません。実際、深い亀裂を癒して埋め、つなぐのは、忍耐力と大きな器が必要だと感じます。よーし、踏ん張っていこうじゃないの、って思います。
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