ヒーリングでオーラの第5レベル以上に働きかける時、なくてはならないもの。それが「サレンダー」です。「なすがままにゆだねる」ということですが、サレンダーには「降伏する」という意味もある。なんだか悔しいニュアンスもあるのです。
悔しいと思う気持ちにとらわれている間はヒーリング、うまくいきません。悔しくて必死になる=執着している、エゴが勝っているということですから。
2か月前の私のブログ……読み返してみました。お、恐ろしい……執着心の影が見え隠れしています(;゚Д゚)
この時に私が言わんとしていた「押し通す力」とは「確固たる意図を持ちたい」という気持ちの表れだったのでしょう。意図をはっきりと設定し、あとはなすがままにサレンダー♪という生き方をマスターせねばなりません。
この時期に私が読んだ本の中に、ある高僧の伝説が紹介されていました。村で静かに暮らすその僧は、ある日、村の娘が妊娠したため村人に責められます。
「お前が娘をてごめにしたんだろう! 責任をとれ!」
村人たちの剣幕に、この僧は顔色ひとつ変えず「ああ、そうですか」。そして娘を大切に育てました。
時が経ち、DNA鑑定もなかった時代ではありますが、娘の本当の父親がわかりました。この僧とは別人の、遊び人か誰かです。
「申し訳ない。本当の父親がわかりました」
と詫びる村人たちに、この僧は言いました。
「ああ、そうですか」
そして僧は顔色ひとつ変えず、娘を家に帰しました。
……このお話は私にとって衝撃的でした。何かあるたびに、自分を鞭うちたくなったり人を責めたくなったりした時に「ああ、そうですか」と受け入れ、その時にできることをするならば、これぞサレンダーです。
この「サレンダー」という言葉、ちょうど5年前の今頃、頭の中で鳴り響いていたんです。私はその言葉に従いました。そしたら人生の進路がとんでもない方向に変わっていきました。ゆだねたつもりでしたが非常に強いエゴが出て、とても苦しかったです。「な、もうわかっただろ? 一切を神にゆだねなさい」というメッセージが、とんでもない体調不良と共に到来したわけなのですが。
すべてが貴重な学びだなと思います。
年末年始はタロットセッションの季節。サレンダーって言うならどんなカードが出ても「ああ、そうですか」。運命を受け入れるためのしなやかさについて、ご一緒に探求してまいりましょう↓